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【動物農場】自由と繁栄を求めて、動物たちは反乱を起こした。けれど、その結末は…。

ジョージ・オーウェル著『動物農場』

 

あらすじ

動物たちは搾取されていた。豚も馬も牛も鶏も。来る日も来る日も続く我慢と労働、そして取り上げられるだけの日々。動物たちはそんな生活と決別するべく、ある日決起する。荘園農場から人間を追い出し、自分たちで運営をしていく事にしたのだ。そう、動物農場の誕生である。これで、あの辛いだけの日々とはお別れだ。そして始まった、動物たちだけの生活。だが、しかし…。

 

 

ジョージ・オーウェルといえば、SF小説『一九八四年』が有名ですが、こちらの作品もなかなかに興味深い内容でした。

 

物語はとある農場で飼育されていた家畜たちが、自分たちは不当に搾取されていると言って農場主に反乱を起こすところから始まります。

 

反乱は成功し、動物たちは農場を自分たちの物にする事に成功しました。それからは、厳しい生活をしながら、けれども人間のために臨まない労働に従事しなくてもよくなったのです。生活は少しずつよくなっていくはずでした。

 

けれど、次第に動物たちの中から指導者が現れます。そうして、一見すると特権階級と労働者階級という、二つの階級が存在するかのような状態になってしまったのです。

 

これには、読者である僕は思わず笑ってしまいました。不当な搾取から逃れるために、それまでの嫌な生活を変えるために反乱を起こし、決して少なくない犠牲を払って手に入れたというのに、また同じ事を繰り返しているかのように思えたからです。

 

しかし、動物たちはそれでも幸せそうでした。それはなぜでしょうか?

 

読み進めていくうちに、以前とは状況が違うのだという事に気付かされます。すなわち、支配者が誰なのかという点です。

 

以前は農場主である人間が動物たちを苦しめていました。けれど、今度の支配者は同胞のはずの豚だったのです。

 

しかも、豚は頭がよく口が達者な者が多数いたため、動物たちは容易く言いくるめられてしまいました。

 

豚たちは最終的に、醜悪な行動を取るのですが、その後どうなったのかの描写はありませんでした。

 

僕の個人的な考えでは、農場は結局のところ、豚によって運営されていくのだろうと思います。なぜなら、動物たちにはそれ以外の道がないからです。

 

動物農場がその先、どんな結末を迎えるのか、僕は考えるとやはりちょっと笑ってしまうのです。

 

みなさんはどうなると思いますか?

 

いかがでしたでしょうか?では、次回またお会いしましょう。さ

 

さようなら。

 


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