こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。
さて、みなさんは資本主義社会と言われている現在の日本について、どれほどご存知でしょうか?ちなみに僕はほとんど知らなかったと言っても過言出はありません。
というわけで、今回は資本主義というものがどういうものかというのを学べる一冊をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのはこちら。
池上彰著【高校生からわかる「資本論」[池上彰の講義の時間]】です。
池上彰さんと言えば、現在は経済ジャーナリストとしてメディアでよくそのお顔を拝見しますね。そんな池上先生の講義の下、時代を超えて読み継がれるお金の名著、マルクスの【資本論】を高校生にもわかり易く解説したのが、今回ご紹介する本になっています。
もちろん、高校生だけでなく、資本論なんて読んだことがない、という人全員に向けた内容になっていますので、マルクスの資本論に挑戦する前に、こちらの池上彰流資本論から入ってみる、というのもいいのではないでしょうか?
本書おすすめの人は以下の人たち。
・マルクスの資本論を読んでみたいけど難しそう。
・資本主義とは何なのかを知りたい。
・資本家と労働者の違いを知りたい。
そもそもマルクスの資本論とは何なのか。それは十九世紀の経済学者であるカール・マルクスが資本主義とは何かを分析した本になっています。が、その内容はかなり難しく、難解であるとか。
そこで、池上先生とともに、その内容を紐解いていくことになるのですが、しかしこの資本論、今の僕たち…タイトルには「高校生から~」とありますが、実際にはどちらかというと既に働いている人に読んで欲しい、と僕は思いました。
資本主義の実態。それはお金を出して会社を作る人(資本家)とその会社で働く人(労働者)の二つの区分に分かれています。
そして僕も含めた大多数の人は労働者というカテゴリに属しています。
資本論では、資本家と労働者は本質的に同等であるとされています。両者の違いは〝売っている物の違い〟でしかないと。
では、資本家は何を売っていて僕たち労働者は何を売っているのか。
例えば、車の製造会社なら車を、洋服の販売会社なら洋服を、といった具合に、資本家はお金を出して商品を売っているのです。
対して、僕たち労働者の売り物はただ一つ。それは自分たちの労働力であり、労働時間です。
例えば、午前10時から夜の8時までずっと、自動車の部品を組み立てる、といった具合ですね。パートやアルバイト、正社員に派遣社員と色々な言い方がありますが、その実態は自給労働であると本書では語られています。
もちろん、そもそもの給料の額の違いや福利厚生などに差は出て来ますが、基本的に正社員でもアルバイトでも同じ枠組みで語られるのです。そう、労働者として。
そして、資本主義が進むと社会は労働者に対して、非人間的な扱いを強いてくるし、テクノロジーの発達や会社の発展の仕方などで失業者も増える、と。何とも悪循環な構図になっています。しかしそれによって、資本家はますます資本を拡大させるという、まさに格差社会です。
と、ここまで読み進めていけば、おそらく多くの人が労働者は弱い立場にあり、搾取されるしかないと思うでしょう。
でも、僕は考えました。本当にそうか?と。要は考え方の転換なのではないかと。つまり、
労働者=弱者
ではなく、
労働者=資本家
と考えることはできないだろうか、と。
先ほど、労働者は労働力と労働時間を売っているのだという話をしました。
つまり、売っている物の価値を上げれば、僕たちも資本を拡大することが可能なのではないかと。より具体的には給料アップですね。
そのために必要なこと。何かと言うと、やはりスキルアップや転職、または副業などが欠かせないかと。そうして自分の労働力をレベルアップさせていけば、労働者として今よりはだいぶ豊かに暮らせるのではと考えました。
さて、いかがでしたでしょうか?池上彰著【高校生からわかる「資本論」[池上彰の講義の時間]】でした。
もし、興味も持っていただけたなら、下のAmazonリンクから是非購入してみてください。
それではまた、次回お会いしましょう。さよなら。