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【父が息子に語る哲学の書】親が子に語り、子が親と語り合う哲学の話。

父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書

スコット・ハーショヴィッツ著『父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』

 

概要

 哲学とは全ての知識の根底にある考え方である。けれど、長い歴史の中でもこれほど軽んじらている学問もないだろう。しかし、哲学を理解すれば、この世の見え方が180度変わること間違いなし。本書では著者の二人の息子、レックスとハンクとともに権利や復讐、また神様は実在するのか、というところまで踏み込んだ議論が展開されている。

 

 

 

 哲学というと、ソクラテスの語った「無知の知」が有名だが、他にもプラトン、アリストテレス、老子など数多くの偉人の業績が今でも伝えられています。

 

 しかし、彼らの言葉や行動、人生ついては謎であることが多いように思えます。だからこそ、現代人の僕たちにとって哲学とは非常に取っ付きずらい、難解なものとして映るのかもしれません。

 

 『父が息子に語る哲学の書』では著者の子供たちやパートナー、友人たちとのやりとりを通じて哲学を論じていきます。その多くはなぜ?どうして?という部分を出発点として、彼の二人の息子レックスとハンクとともに思考を深めていっているのです。

 

 もし、この記事を読んでいる人の中にお子さんをお持ちの方がいらっしゃいましたら、きっと普段からなぜなぜ攻撃をお見舞いされていることでしょう。

 

 著者のスコットはそうした子供たちの疑問に対して性急に答えを提示すること、また会話を打ち切ることに対して警鐘を鳴らしています。もしかしたら、子供たちとの対話の機会を逃してしまっているのかも、と。

 

 もちろん、そうではなく普段から子供たちの疑問に向き合い、対話を重ねている方もいるのかもしれません。僕は独身なので、本書を読んだ後だとそういう人のことをうらやましく思うと同時に、そうした時間を大切にして欲しいと思います。

 

 権利とは何か、復讐は正義か悪か、道徳心を養うとはどういうこか。

 

 きっと人生の全てを捧げても、これらに答えは見付けられないことでしょう。それでも、誰かと対話し、議論を重ね、自分たちなりの結論を導き出していきたいものです。

 

 そうして得た結論を過信することなく、謙虚な姿勢でいたいものです。

 

「私は何も知らない。ただ自分が何も知らないということを知っている。」

 

 哲学の父、ソクラテスが残した無知の知という言葉と概念を忘れず、知識を探求していきたいですね。

 

 それでは、また次回お会いしましょう。さようなら。

 

 


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