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【書評】世の中のことはデータが教えてくれる。ハンス・ロスリング『ファクトフルネス』

こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。

 

さて、今回も一冊読み終えましたのでご紹介したいと思います。

 

と、その前にこれを読んでいるみなさんに質問です。今だ世界のあちこちで、戦争や飢餓、病気で苦しんでいる人がたくさんいます。果たして、世界はよくなっているでしょうか、悪くなっているでしょうか?

 

そんなわけで、今回ご紹介するのはこちら。

 

ハンス・ロスリング著『ファクトフルネス』です。

 

人間は10の本能から世界の姿を、自分が作り上げたフィクションの通りの世界だと思い込む傾向があります。

 

しかし、世界は本当にそうでしょうか?病気、戦争、経済的強弱。さまざまな問題が今だにあることは事実ですが、歴史上人類はそうした不和や問題を何度も解決してきました。

 

もちろん、今後も時間はかかるにせよ、解決していかなくてはなりません。

 

ちなみに最初の質問の答えは〝世界はよくなっている〟です。

 

新型コロナウイルスの発生もあり、ここ数ヶ月は暗いニュースばかり飛び込んできます。世界中で何人が感染した、誰々が亡くなった…。

 

日本でも、大物お笑い芸人、声優の方が亡くなったり、俳優さんや芸人さんが感染されたりと悲しむべき事実はたくさんあります。

 

世界を見回してみても、今だに紛争地帯はなくならず、アメリカと中国や韓国の対立は深まるばかり。

 

けれど、今僕たちが暮らしているこの世界は、人間の歴史上でもっとも平和な時代だと言われています。人類が体験した二度の世界大戦は言わずもがな。

 

日本の歴史だけを振り返ってみても、鎌倉時代、安土桃山時代、江戸末期…人間は戦争や飢饉といった危険と隣り合わせの生活を送って来ました。

そんな過去から見て、現在はすっかり平和になったと言われれば、納得もできるでしょう。本の中では、そうした事実を具体的なグラフや数値とともに紹介されています。

 

・分断本能

 

・ネガティブ本能

 

・直線本能

 

・恐怖本能

 

・過大視本能

 

・パターン化本能

 

・宿命本能

 

・単純化本能

 

・犯人捜し本能

 

・焦り本能

 

これら10の人間が抱える本能は、世界の姿を歪めて見せてしまいます。

 

例えば、世界は『先進国』と『発展途上国』というくくりをよく耳にしますが、『発展途上国』と聞いてみなさんはどんな国の様子を思い浮かべますか?

 

アフリカ人が今だにマラリアなどの疫病に怯え、日々の暮らしの糧を得るためにゴミの山を漁り、毎日何時間もかけて泥水を汲みに危険な池や川へと近づいていく。そんな〝可哀想な人々〟の姿ではないでしょうか?

 

事実、慈善団体はよくこの手の映像を流して、僕たちの同情心や人を助けたいという気持ちに訴えかけてきます。もちろん、こうしたことがまだ100%なくなったというわけではありませんが、10年前と比べると格段によくなっています。

 

そんなふうに、世界は日々着実に前進しているのです。にもかかわらず、世界は反対にどんどん悪くなっている、と考えている人々もいます。

 

それも、著者のハンス・ロスリングに言われせれば間違いだと言うのです。

 

世界は悪くなってなんかいなくて、むしろよくなっている。それはデータを見れば一目瞭然だと言うのです。

 

現在、日本を含めて世界は混乱と混沌の中にあります。新型コロナウイルスの影響でたくさんの人が見えない脅威に怯えながら生活しています。

 

しかし、果たしてずっとこのままなのでしょうか?本当に新型ウイルスの脅威は僕たちの中から亡くならないのでしょうか?

 

恐怖に駆られ、他人に危害を加えたりする人がいるという悲しい話を耳にします。しかし、データを見た時には果たしてどうでしょうか?今一度冷静になってみた方がいいかも知れません。

 

ファクトフルネス…この本は今の時代にピッタリの本だと思います。もし恐怖に駆られてしまった時には、この本を思い出し、データにあたってみてください。

 

正しく恐怖し、正しい対策を行いましょう。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また次回、お会いしましょう。

 

さよなら。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


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