ミニマリストTakeru著『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』
概要
大量消費社会に暮らす現代人は部屋を埋め尽くすほどたくさんのモノに囲まれて暮らしていても、幸せを感じることができずにいる。テレビ、パソコン、車、豪華な部屋。著者自身でさえ、かつてはそういう部屋に住み、苦しみながら生活していた。けれど、そんな彼を変えたのは、ミニマリズムという思想との出会いだった。
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ミニマリズム、という言葉をご存知ですか?言葉だけなら聞いた事がある、と言う人も多いのではないでしょうか?
本書を読むまでは、僕もミニマリズムまたはミニマリストという言葉だけは聞いた事がある、という状態でした。なんとなく、部屋に何も置かない人なのかな?という漠然としたイメージを抱いていました。
本書『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』はそんな僕の中のぼんやりとしたミニマリスト像を塗り替えてくれる一冊です。
ミニマリストの発祥はアメリカです。大量消費社会のアメリカには、ガレージセールという文化がありました。
簡単に言えば、家の不用品を低価格で販売するフリーマーケットのようなものです。
このガレージセールで、彼らは気付きます。「どうしてこれほど多くの不用品を抱え込んでいたんだ?」と。そして、それからミニマリズムブームの火が点きました。
本書の中には、著者のTakeruさんのこれまでの人生を通して、ミニマリズムとどう出会い、どう自分を変えていったのかが書かれていました。
ミニマリストとは、ただモノを減らし、持たない暮らしをする人達ではないという事が、よくわかります。
彼らはただ、モノをなくせばいいという考えでミニマリズムを実践しているわけではありませんでした。
ただ不要なモノ、長い間使っていなかったモノを手放し、今本当に大切にしたいモノへとフォーカスを当てていく、そんな生き方がありました。
僕は本を読むことが好きで、とりわけ紙媒体にこだわっている部分のある人間でした。けれど、本書を読んだ後に自分の本棚を眺めてみると、読み終わった後長い間ずっとそこに押し込められていた本たちがいました。
他にも、趣味のモノが散乱している有様です。さすがに足の踏み場もない、とまではいきませんでしたが、それでも綺麗な部屋だと胸を張ることはできません。
ミニマリストとまではいきませんが、本書で学んだ事を生かして、少し部屋の整理をしてみよう、とそう思えました。
ゆくゆくは、本当に残したい数冊だけに厳選して、その他の本を手放せるようになりたいと思います。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。もし興味を持った、というひとがいましたら、ぜひ読んでみてください。
それではまた、次回お会いしましょう。さよなら。