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【書評】美しい音色が聞こえる…。宮下奈都「羊と鋼の森」

こんにちは。今回も一冊読みお前したのでご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのはこちら。

 

宮下奈都著「羊と鋼の森」です。

 

ピアノの調律師を目指す青年のお話。苦悩と葛藤の中から、自分はいったいどういう調律師を目指すべきなのかを見付ける物語です。

 

読んだ印象としては、まず先に綺麗だな、と思いました。

 

それはもちろん、描写や物語そのものも綺麗なのですが、まず目を引くのは文章の美しさだと思います。

 

表現もそうですし、登場人物たちの心象描写も綺麗でした。

 

イメージとしてはピンと張りつめたピアノ線を手繰っていく、という感じです。

 

物語全体も美しく、激しい事件や自己との対話などはあまりなく、人によってはただ淡々と物語が進んでいく印象を持つかもしれません。

 

しかし、見方を変えればそこには彼らの世界があり、そして彼らは常に迷い人なのです。

 

ただそれぞれ歩む道が違うだけで、同じ森を歩いているのだということが理解できます。

 

とまあ、今回はこんな感じで。いかがでしたでしょうか。

 

ぜひ、一度お手に取ってみてください。それではまたお会いしましょう。さよなら。


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