こんにちは。今回も一冊読み終えたので、ご紹介させていただきたいと思います。
今回ご紹介するのはこちら。
MF文庫Jより、二語十著、うみぼうずイラストの「探偵はもう、死んでいる。」です。
銃と異能とアクションが光る、ディテクティブ・ストーリーです!
物語の始まりは平穏を愛する巻き込まれ体質の少年君塚君彦が一人の少女、夏凪渚と出会うところから始まります。
かつて名探偵の助手をしていた君彦は渚からとある依頼を持ち込まれます。その依頼とは自らの心臓のもとの持ち主を探して欲しいというものでした。
渚は幼少時代から体が弱く、心臓移植を必要とするほどの難病と闘ってきたのです。しかし、無事に心臓を移植した事で体調が回復し、君彦の前に現れるまでになったのでした。
そんな渚に、とある異変が降りかかります。
それは、誰かに会わなくては、という考えに憑りつかれるというもの。もちろん、ドナーについてはほとんど何も知らない渚。心臓のもとの持ち主の事すら知らない状態では探し人なんて無謀もいいところ。
そこで、昔日の栄光ある君彦に依頼をしようと彼を探し出したのでした。
しかし、君彦はあくまで探偵助手。困っている人を助ける事はできるものの、まったく手がかりゼロから人を探すのは至難の業。
そこで君彦は自分で探す、という手段を早々に切り捨てます。探偵助手の時代に培った人脈で適任へと連絡を取ります。
その適任者というのが、音を聞くスペシャリスト「コウモリ」と呼ばれる男。
もちろん本名ではありません。コードネームです。
彼は秘密組織《SPES》の元構成員です。彼は優れた聴覚の持ち主で、なんと心臓の音で個人の識別ができるのです!
そんなコウモリの手を借り、君彦は渚の持つ心臓が誰のものなのかを探ります(ツッコミどころはあると思いますがこれはフィクション)。
そしてその結果、心臓の持ち主が判明!ここから先は重大なネタバレになってしまいますので控えます。
登場人物は主に三人。君彦、渚、そして…。
全三章構成で一話完結方式ですが、それぞれが次の話への布石になっていますので冒頭からじっくり読んでもらう事をおすすめします。
※なお、ジャンルは本格ミステリではなく異能バトルアクションとして考えていた方がいいです。簡単な謎解きはありますが、本格推理ではありません。
さて、いかがでしたでしょうか?もしよろしければお手に取ってみてください。
それでは次回、お会いしましょう。さよならっ。