2020年1月1日から実施される事が決定している通称サラリーマン増税。年収が850万円を超える給与所得者、つまりは勤め人全員を対象としたこの制度には、かなりの批判が集まっているようです。
なぜこのサラリーマン増税が騒がれているのか、それを一緒に考えていきましょう!
対象者は年収850万円以上の給与所得者。
最初に、この制度の課税対象者から見ていきましょう。2020年度から始まるこの税制の対象者、つまり課税対象者は給与所得者の内、年収が850万円以上の人です。これは何も名前にある通りサラリーマンだけが対象というわけではありません。
大手企業に勤める高収入サラリーマンはもちろん、中小企業のオーナー社長もこの対象です。
要するに頑張って働いている人、努力して大企業に入ったり昇進、昇給した人ほど多く税金を取られる、という事です。細々とした計算方法などは省きますが、この制度では収入-所得控除によって決まる仕組みのようです。
寄せられる悲鳴、批判の声。
この制度によって、年収の高い人からより多く税収を得る事が可能になりました。しかし、現状、消費税が10%に引き上げられたばかりでこれをやるのはどうなのだろうか、と僕は思います。
田舎で年収850万の人なら大丈夫でしょうが(大丈夫ではない!)都会に住む人ほど、このサラリーマン増税が重くのしかかってくるのではないでしょうか。
都会は地代が高く、田舎と比べたら賃金は高いですがその分物価も高い。かといってそれに見合った給料かと言われたらそれほどでもなく、むしろ賃金は上がらないのにどんどんと税金は高くなっていく。そのような状況では、誰もが文句を言いたくなるのも納得です。
何が言いたいかというと、単純に収入の多寡だけで裕福だと言ったり貧乏だといったりするのは間違っているという事です。田舎は田舎で苦労もあるでしょうが、都会の人もそれなりの苦労があるでしょう。
それに、頑張って働いた結果の報酬である賃金を搾取されるのは、田舎民であろうと都会民であろうと腹が立つのは同じです。
「頑張って勉強していい大学出て一流企業に就職した結果がこれだよ!」
「一生懸命働いているのが馬鹿馬鹿しくなってくる!」
など、ネット上では悲しみと怒りの声が多数上がっているようです。僕の年収は850万円に達していないのですが、全く無関係とも言えない状況です。
なぜなら、先ほども触れた消費税が10%に引き上げられ、生活必需品の値段が実質上がった現状、収入アップを目指すのは当然の流れだからです。僕もその努力をしていこうと思っていた矢先にこのニュースですよ。
もし、僕が今のまま頑張って年収を上げたとしても、このサラリーマン増税によって僕の努力の結果は政治家の懐に吸収されてしまうのですから。これほどやる気になれない制度もないでしょう。
年収の低い人は関係がない、という事ではありません。この制度により、努力したり頑張るという事がなお馬鹿馬鹿しく、おろかな事に思えてしまいます。
ちくしょー!
対策はあるか?
2019年10月現在、考えられる対策としては、就職をしたり昇給を目指したりしない事でしょうか。今後、更に制度がよくない方向に変更される可能性は否めませんが、対象である給与所得者にならなければ、この制度から逃れられると思います。
自営業、フリーランス、はたまた企業をする、などが対策としてあげられると思います。それに法人化すれば、税制の優遇措置を受けられたりもするので、やはり企業して社長になるのが一番いい気がします。
とはいえ、僕は企業には向かない人間トップだと自分で思っているので、企業はしないと思います。人に使われるのも使うのも苦手ですし。
最後に。
何とまあ笑える話ですね。笑い事ではないですが。
誰しもがお金持ちに憧れて、頑張って努力をします。しかしその努力をした人間から搾取する制度をよくもまあ政治家は次々に考え出せるものです。その発想力をもっと別の方向に使うとかできないのでしょうか。
日本は後進国などと言われ始めているのをご存じでしょうか。観光に来る外国人は大勢いますが、日本で働きたいと思っている外国人は皆無だそうです。今後、外国人観光客の数も減っていきそうですね。市場だけを見るなら、中国とかの方が未来がありそうですし。
もしもこのニュースを観て、ちょっとでも危機感を覚えた人がいましたら、ぜひ政治に参加してください。もしくは海外に移住するか。どちらにせよ、何らかの対応策を講じなければなりません。
果たして日本はどこへ向かおうとしているのか!!