こんにちは。プラスアルファでございます。
さて、みなさんは読解力はある方だと思いますか?
僕は、自分で言うのもなんですが、読解力はある方だと思っていました。割と読書は好きな方なので。
しかし、自分はまだまだ読解力がないんだなぁと思わせられる本と出合いました。
それがこちら。
池上彰著【なぜ、読解力が必要なのか?】です。
この本を一言で言うと、〝自分の能力の低さを知らしめてくれる本〟です。
この本は、読書をする習慣がある人や読書や文章を読むのが好きな人など、普段から言葉や物語に触れている人にこそおすすめです。
特に、人間はおごる生き物であり、普段から難解な言葉や表現に接する事の多い僕たち読書家は、油断をすると自分の能力が高い、と勘違いしてしまう傾向にあります。
けれど、読解力、とは文章を正確に理解する能力の事ではない、と本書には書かれていました。
もちろん、そうした能力も大切なのは間違いないのだけれど、それだけが読解力の全てだと思っていると、出鼻をくじかれる思いを味わう事になるでしょう。
池上彰先生のおっしゃる読解力、とは言い換えるなら『他人の気持ちを考え、察する能力の事』だという事です。
これはすなわち、更には『思いやり』『優しさ』と言い換えてもいいかもしれませんね。
共感能力や言葉の裏を読んだり、その時々の感情を鋭敏に感知したり。人間関係全般出必要な能力がつまりは読解力と繋がっているのです。
本書の中には、そんな読解力を身に付け、鍛えるための方法が書かれています。
もちろん、難しい言葉はなく、池上先生流の優しい言葉で、ゆっくりと噛み砕くような説明がなされているので、おそらく読んでいて立ち止まってしまう事もないでしょう。
僕はこの本を読むまで、読解力というものをどこか誤解していたような気がします。
読解力とはすなわち文章を理解し、本の内容を理科維する事だと思っていました。
しかし、池上先生のおっしゃる読解力の方が、僕が考えていた読解力より何倍も素敵な事だと思います。
人間は他人との関わりなしでは生きていけません。読解力を鍛えていきたいと思います。
それでは、今回はここまでに。また次回お会いしましょう。