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【読書感想】白鳥士郎『りゅうおうのおしごと2』を読んで。

こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。

 

今回も一冊読み終えましたので感想などをつらつらと。

 

今回ご紹介するのはこちら。

 

白鳥士郎著、イラストしらび「りゅうおうのおしごと2」です。

 

将棋をテーマとしたライトノベルで、一巻に引き続き胸が熱くなるような展開が続きます。

 

主人公は九頭竜八一君。将棋界における最高位である『竜王』を持つ最強の将棋士です。

 

そんな彼に師事するのは、女子小学生の雛鶴あいちゃん。将棋の腕を磨くため、八一と日々稽古に励んでいます。

 

一巻では二人が師弟になるまでを描いていました。しかし二巻では、あいの師匠としての八一の成長もうかがえます。

 

あいは八一の弟子となれたことで、ある種の目的を達成してしまったのでした。そのせいで、どこかしら安心感のようなものが生まれ、それが心の隙となって将棋にも表れてしまいます。

 

そのことに気づいた八一は師匠として、どうすればあいの才能を伸ばしてやれるかを思い悩みます。

 

技術やテクニックは教えられます。練習相手になるのも可能です。

 

しかし、棋士に限らず、勝負師にとって一番重要なのは負けたくない、強くなりたいという思いです。それは、どうあがいても師匠から与えてやれるものではないのです。

 

そんな折、将棋を教えて欲しいという依頼が舞い込みます。レッスンの相手は小学生女子将棋界のトップ、十七世永世名人資格保持者からのお願いということで八一は断るに断れず承諾します。

 

この時、「お好きでしょう、小学生」という十七世永世名人のせりふに深くにもくすりとしてしまいました。

 

誤解をときつつ、件の小学生のもとへと向かう八一。そこはまるでや〇ざの屋敷のような外観の建物でした。しかし決して反社的勢力ではないと言われているのでおっかなびっくり中に足を踏み入れます。

 

そこで初めて、例の女子小学生と対面したのでした。名前を夜叉神天衣(やしゃじん あい)といいます。偶然にも一番弟子と同じなまえでした。

 

さて、早速一局対戦してみることになったのですが、これが意外と好勝負に。いくら角落ち(ハンデあり)だったとはいえ、最強の棋士相手に善戦したのでした。まあ結果は惨敗でしたけれど。才能と環境、そして当人の負けん気が強かったことに起因するようです。すげー。

 

それから、夜叉神宅に通いつつレッスンを続けることになり、八一の二重生活が始まります。

 

なぜか一番弟子であるあいは八一が他に弟子を取ることを嫌がります。それはシャルロット(通称シャルちゃん)と八一とのやりとりからも推し量ることができるでしょう。

 

大阪の名所、新世界の道場(僕は大阪に一度も行ったことはありませんが、何となく知ってる気がしました)にて野良試合を繰り返すことに。

 

そうして、天衣はそれまで手に入れることのできなかった強さを手に入れていくのです。このあたりの天衣の成長の様子は見ていてこちらまで応援したくなりました。

 

そして迎えたあいと天衣の勝負の時。二人の実力はほぼ互角で、現時点では天衣の方が一歩リードしているそうです。なので今後の努力しではあいにも十分に抜きん出る可能性はあるのだとか。というか小学生棋士なら誰もがその可能性を秘めているわけですが。

 

結果としては、あいの敗北で終わりました。ここの描写は胸と対局後のあいの涙は胸をきゅっと絞られるような感覚になります。

 

とまあ、今回はこのあたりで。それではまた、次回お会いしましょう。

 

さよなら。


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