本多静六著『私の財産告白』
誰にでも、憶の資産を築く事ができるのだと言ったら、みなさんはどう思いますか?
胡散臭いと思う人もいるでしょう。無理だと突っぱねる人もいるでしょう。
しかし、この世には実際に一億円以上の資産を持っている人が実際にいます。それも、有名実業家ですらない、一般の人々が。
もしかしたら、みなさんの友人や家族、親族やちょっとしたお知り合いの中に、そうした億万長者がいるかもしれない。一見するとそうとはわからないような生活を送りながら、今でもちゃくちゃくと資産を増やしているのかもしれない。
本書『私の財産告白』はそうした、一見すると普通の人、いわゆる平凡人(と書籍の中で本多静六先生がおっしゃっていました)が億以上の資産を築くにはどうしたらいいのかという部分を教えてくれえています。
ですが、いくら本多先生の手法やノウハウを知ったとしても、それを実際に実行できなければ何の意味もないという事を頭の片隅に置いて、本書を読むのがいいのではないかと僕は思います。
結果とは行動した先にあるものですから。つまりは「実行のいかんである」というわけです。
結論としては、収入の一定額を貯金しなさい、というこの一点に尽きるのですが、本書の内容としてはいかにそれを実生活に落とし込むのか、その具体的な方法から精神的方法、要するに考え方までが書かれています。
本多さんは収入の四分の一を必ず貯金するという『本多式貯金法』を実際に行い、一定の財を築きました。
以前に、【バビロン、大富豪の教え】という本をご紹介した事があります。こちらは漫画形式となっているため、あまり読書に馴染みのないという方でも比較的手に取りやすいのではないでしょうか。
purasuarufainburogu.hatenablog.com
このバビロンの書でも黄金に愛される七つ道具として「収入の一割と貯金せよ」というものがありました。割合は異なりますが、収入の一定額を貯金に回す、というのは古今東西、お金持ちへの第一歩として必要な事なのでしょう。
他にも多数の思考法、テクニックがありますが、やはり根幹となるのは一定額を貯蓄に回し、残ったお金で暮らすっというシンプルな図式を守っていけるかどうかだという事ですね。
本書の特筆するべき点は、内容もさる事なら、本多静六という人物のパワフルさにあると思います。
彼は俸給生活者(給料をもらって生活する人)でありながら、多額の財産を一代にして築けたのも、根底に根付いた力強い思想によるところが大きいのではないでしょうか。
お金を貯めるのは方法論やテクニックも大事ですが、心理的アプローチも大切ですから。
purasuarufainburogu.hatenablog.com
そういった意味では、本多先生の実体験に基づく気付きを本書を通して得られた事はまさしく、今後もお金と付き合っていく中で大きな強みになるのではないかと思います。
本多静六著【私の財産告白】いかがでしたでしょうか?もし興味を持っていただけましたら、ぜひお手に取ってみてください。
それでは、また次回お会いしましょう。さようなら。
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