ミミ・ワインズバーグ著『マッチングアプリの心理学』
昨今、マッチングアプリで出会い、結婚に至るという話はもはやあたり前になりました。
けれど、そこには大きな落とし穴とたくさんの試練が待ち受けています。
本書は、著者のミミ・ワインズバーグ博士自ら体験したことを元に本書を作成していきました。
精神科医という立場上、カウンセリングも行っているようで、博士はマッチングアプリを使用した患者からの話も聞くことが可能な立場であり、だからこそ本書が誕生したのだと言えます。
そんな筆者の体験や見聞きしたことを元にして作られた本書は、おそらく非常に大多数の人々の役に立つのではないかと思います。
それはマッチングアプリを使用する人、使用しない人どちらにとってもということです。
まず、本書はマッチングアプリ上での出来事を中心に、どうやったら恋愛関係に発展し、長続きするのだろうという点を書かれています。
僕はマッチングアプリを使ったことがないし、今後も使うつもりはありません。けれど、では無関係なことだからと切り捨ててしまえばそれまでです。
恋愛とは言い方を変えれば人と人との結びつきのことです。そして人と人の結びつきとは恋愛関係だけを指すのではありません。
それこそ友情、親子など、恋愛以外の場面でも人同士の結びつきはあります。
ましてや、SNSの発展した昨今は見知らぬ人同士でも気軽にやり取りが可能になってかなりの時間が経ちました。
もちろん、大多数の人は相手をおもんばかって、言葉使いなどに気を使っている人が大多数でしょう。しかし、一部の人はそうではないのではないでしょうか。
本書の中には、メッセージの文面や文言などから相手の心理状態を推し量る方法が記載されています。それらを活用することで、マッチングアプリ以外の場面でも相手の心理の一端を紐解くことができるのではないでしょうか。
もし今後マッチングアプリなんて使用しないから関係の無いことだと思っているのなら、少し視点を変えて読んでみると他の部分で使える知識や考え方があります。
SNSを使用している人はきっと、読んで益のある本だと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。次回お会いしましょう。さようなら。