こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。
さて、みなさんは百合という言葉を小存じでしょうか?
元々は花につけられた名前なのですが、その可憐さから一部のオタクの間では女の子同士の恋愛模様を描いた作品などにも使われます。
さて、今回ご紹介するのはそんな女の子同士の百合模様を描いた作品!
みかみてれん著べにしゃけイラストの【百合の間に挟まれてる女って罪ですか?】です。
久しぶりのライトノベルですね。
本書のおすすめの人は、
・ライトノベルが好き
・女の子同士の絡みを見たい
・ちょっとこじれた関係性が好み
という人です。なお、本書に男性はほとんど登場しませんので「男なんていらねーよ」という人でも安心して楽しめるかと思います。
概要
母親が極道の女組長をしている二人の少女、神枝楓(かみえだ かえで)と久利山火凛(くりやま かりん)は長年続く両家の争いを断ち切るため、最後の勝負のために駆り出される。その勝負とはターゲットを篭絡し、恋人として紹介した方の勝ちというものだった。両家の抗争を終わらせるため、そして自らの目的のために楓と火凛はその勝負に身を投じる――のだったが、相手はまさかの女の子だった!?
さて、登場人物は主に三人。
一人は極道一家『神枝組』の一人娘である神枝楓。そしてもう一人は同じく極道の家の『久利山組』の娘の久利山火凛。そして、その二人にそのハートを狙われている件の勝負のターゲットである朝川茉優。主にこの三人で物語は進行していきます。
始まりは『神枝組』と『久利山組』の長きに渡る恩讐の抗争。両家はカラオケ大会やサウナ我慢大会など、数々の熾烈な、血で血を洗う戦いを繰り広げてきました。
それにより、組員は一人、また一人と戦場に倒れていきます。そんな長きに渡る争いの歴史に終止符を打つべく、最後の戦場に楓と火凛が投入されました。
その勝負の内容。それはとあるターゲットを惚れさせるというもの。そして最後にはどちらかの家に招待して、母親に挨拶をさせる、というものでした。
もう、この時点でなんだかおふざけ感満載ですね。しかし本人たちは至ってまじめなのがまた面白い部分だと思います。絶対作者も笑い転げながら書いただろうと想像できる内容ですね。
そして、その勝負のために楓と火凛の両者は幼い頃より、男を手玉に取るための英才教育を施されてきました。
しかし、いざ磨いてきた手腕を発揮する機会に遭遇した少女たちでしたが、そのターゲットに困惑してしまいます。
なんと、相手は女の子だったのです。これは意外だ!
なぜなら、二人が学んできたのは〈対男性用誘惑技術〉だったのですから。
組長は極道の女とはいえ、一人の母親でもあります。いくら知識や技術は叩き込んだとはいえ、いざ本番となると自分の娘が心配やら不憫やらな複雑な思いがあったのでしょう。
そこで、ターゲットを女の子にしたのではないかと。
これには、最初は両者ともに困り果てました。教えられたのは男向け。
けれども、そんなところで立ち止まっていては始まりません。
まず、先手を打ったのは楓でした。ターゲットに近づき、仲良くなっていきます。
そして、その後に火凛も参戦。二人はあらゆる〈対男性用〉の手練手管を使って、女性であるはずの茉優のハートをゲットするべく様々な誘惑をしていきます。
しかし、物語が進むにつれ、楓と火凛。二人の関係性も徐々に明らかになってきます。
そうした過去と現在が交差し、けれども最後には未来に希望の持てる終わりが待っていした。僕はハッピーエンドが好きなので、この展開は嬉しかったです。
さて、本書の感想を一言で述べるとするならば。
茉優ちゃん…もっとしゃきっとしてくれよ!
という感じでした。
さて、いかがでしたでしょうか?もし、興味を持ってもらえた、という方がいましたら、ぜひ下のAmazonリンクから購入してみてください。
それではまた、次回お会いしましょう。さよなら。