はらだみずき著『海が見える家』 あらすじ 緒方文哉はとある訃報をきっかけに長年疎遠になっていた父親の家へと足を運んだ。父親が終の住処としたのは、文哉の生まれ育った実家とは別の場所だった。その地で、父親の痕跡をたどりながら、最期の瞬間まで、ど…
松村比呂美著『拾われ地蔵』 あらすじ 拾った者の願いを叶えてくれる木彫りのお地蔵様がある。ある時は母と娘を引き合わせ、ある時は病を治し、ある時は少女の願いを現実のものとする。唐突に目の前に露わあれ、願いを叶えると姿を消す不思議なお地蔵様。し…
ゲイリー・ジョン・ビショップ著「あなたはあなたが使っている言葉でできている」 概要 人間は無意識の内に、様々なことを考えいる。そしてその大半は、意識の端にすらのぼることなく消えてくようなこと。けれど、その無意識化の思考を侮り、無視をすること…
中村颯希著「神様の定食屋」 あらすじ 元・プログラマーの高坂哲史は両親の死をきっかけに両親が経営していた定食屋「てしおや」を継ぐことになった。けれど、都会でプログラマーとして働いていた哲史に料理のスキルなど皆無。同じく家業を継ぐことになった…
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』 概要 これまで、戦争という題材は大抵、男の視点で描かれてきた。どことどこの国が戦い、どんな兵士がいたのか。あらゆる国において、戦争とは男のものだった。けれども、実際に武器を取…