ヴァンパイア、デュラハン、雪女、サキュバス…もしこの世界に人ならざる者、亜人が暮らしていたら、どうでしょう?仲良くできるでしょうか?無理…とは言わないまでも、かなり難しいのではないかというのが僕の意見です。
そんな感じで、今回ご紹介するのはこちら。
亜人ちゃんたちと仲良くするという理想をかなえた世界。ペトス先生原作の「亜人ちゃんは語りたい」です。なお、〝亜人〟の読み方は〝デミ〟といいます。
あらすじ
生物教師、高橋鉄男は語りたい。デミちゃんと語りたい。大学生の頃から、亜人を研究する事が好きだった鉄男。しかし、高校教師になって数年間、鉄男は自分の望みに反してデミちゃんと出会った事はなかった。そんな鉄男の目の前に、新入生の少女、小鳥遊ひかりが現る。彼女は亜人…デミだった。
まるでそれをきっかけにしたかのように、次々と四人ものデミと遭遇擦る鉄男。嬉しさ半分、戸惑い半分の鉄男だったが、ひとりの研究者として、そして教師として彼女たちと関わっていくうちに、彼女たちの抱える悩みを知る。
なんと言ってもデミちゃんたちもお年頃。普通の人間と同じように、悩みも秘密もあるものです。
優しい世界感
「亜人ちゃんは語りたい」の最大の魅力は登場するデミちゃんたちの可愛らしさと悩みを解決する過程にあると思いますが、一方で注目するべきはそんなデミちゃんたちを見守る親や教師、行政などの世界だとも思います。警察機関の中にも、デミちゃんの犯罪や非行を取り締まったり、未然に防ぐための「亜人課」と呼ばれる部署が存在します。実際に作中でそこの刑事さんたちがデミちゃんたちを訪ねてきます。また、月に一度ヴァンパイアには国から血液が支給されるなど、共存のための施策が多く行われているようです。
そんな優しい世界で生きるデミちゃんたちが楽しく学校生活を送っていくのを眺めるのも、本作の醍醐味ではないでしょうか?
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主な登場人物
高橋 鉄男(たかはし てつお)
県立柴崎高等学校の生物教師。見た目や言動はまごう事なきおっさんだが、実はデミに関して人一倍強い関心を持っている。これまでの教師人生の中でデミに出会った事はなく、ずっと話を聞いてみたいと思っていたところにひかりと出会って嬉しいやら困惑するやらといった複雑な心境を抱える。普段は割と紳士的だが、デミの事が絡むと途端にデリカシーが消失するのが玉に傷。
小鳥遊 ひかり(たかなし ひかり)
県立柴崎高等学校の一年生。後述する小鳥遊ひまりの双子の姉で、亜人の一種、ヴァンパイア。人の血を吸い、冷淡に人を襲うと言い伝えられている伝承上のヴァンパイアとは似ても似つかないのほほんとした雰囲気を持っている。性格もおおらかで活発。日差しや熱いのが大の苦手で、日焼けしやすい体質。心臓に杭を打たれると死ぬ。
町 京子(まち きょうこ)
世界に三人しかいないと言われるデュラハンの少女。首から上と胴体が分離しており、何かと不便をしているよう。創意工夫とアイデアで今までも乗り切ってきたのでこれからも大丈夫だと思っていそう。性格は優しく穏やかで、同年代の中では一番発育がいい。いつも自分の頭を持っているので割と筋肉質。成績はいい方で、学年でも五指に入るほどの優等生。抱きしめられるのが好きな甘えん坊な一面も。
日下部 雪(くさかべ ゆき)
雪女の少女。雪国育ちで、恐怖や緊張感を覚えると足の裏から冷汗をかき、それを凍らせる能力を持つ。自分の体質の事や、それに起因する事で影口を言われたが、ひかりや鉄男に助けられて後半ではみんなと仲良しになる。コメディ漫画が好きで、くだらない事をでよく笑っている。よく笑う女の子っていいよね。
佐藤 早紀絵(さとう さきえ)
サキュバスの女性。数学教師。年齢は二十四歳。これまで彼氏なし。サキュバスである自分の性質を一番気にしている。催淫という特性からか、恋愛に臆病になっている面も。鉄男に恋をして、一皮むけそうな感じはするけれど、自分の殻を破るのはまだまだ先になりそう。少々妄想癖持ちな部分も…?
小鳥遊 ひまり(たかなし ひまり)
ひかりの双子の妹。姉と違いデミではなく普通の人間。しっかり者で、どちらが姉がわからなくなる始末(双子なので気にしなくてもいい気もするけど)。寝坊したりずぼらだったりする姉をよく叱っている。家族思いで、ひかりを傷つけたり騙そうとしたりする人がいたら問答無用で怒っている。
まとめ
他にも、警察の亜人課や普通の人間の同級生など、多くのキャラクターやデミちゃんならではの制度などが登場します。原作漫画、スピンオフなどたくさんの見所がありますので、気になったという方はぜひどれかお手にとってみてください。
それではっ!