宝くじで1億円あたったとしたら、あなたは何をしますか?
豪邸を買う?新しい事業を立ち上げる?それともどこかのどかな田舎町へ移住する?
けれども、どれもおそらくはあなたを幸せにはしません。
それどころか、きっと宝くじで当たったその1億円はあなたを不幸にします。
さて、今回はそんな宝くじで当たった人の末路が見れる1冊をご紹介します。
それがこちら。
鈴木信行著『宝くじで1億円当たった人の末路』
うん、直球ですね。すがすがしい。
こちらはどんな本かと言いますと、全7章からなるノンフィクションです。
登場するのは27人。宝くじで1億円当たった人のみならず、キラキラネームを付けられてしまった人や事故物件を借りた人など、他にもたくさんの人の「末路」を覗き見る事ができます。
人は得てして、自分の過ちには気付きにくいもの。特に現在進行形でその渦中にいる場合は。
今回のこの本を読めば、もしかしたら、そんな僕やあなたを待ち受ける末路を知り、それを回避できる手立てを考える事ができるかもしれません。
さて、では本書の中で、個人的に面白いな、好きだなと思ったエピソードを2つほど、ご紹介したいと思います。
まず1つめは、本書のタイトルにもなっている通り『宝くじで1億円当たった人の末路』です。
このエピソードは文字通り、宝くじが当たってしまった人の末路をご紹介しています。
宝くじの高額当選に当たったら、まず最初に銀行へいくらしいです。
そこで高額当選者へ向けた冊子が配られます。『【その日】から読む本』という名前らしいですね。
そこには『当たった際の心との向き合い方』や『ローンなどの借金を優先して支払う事』などといった事が書かれているとか。僕は実際に高額当選をした事がないので、わかりませんが笑。
しかし、わざわざそうした冊子が配られるという事は、やはり高額当選してしまった人は悲惨な運命をたどる、という事なのでしょう。
本書の中には、そうした事例がいくつか登場します。
教訓として『芝浜』という落語の話題が出ます。これが本当に面白く、宝くじの当選の悲惨さを聞いた後だと、すごく身に染みてくるような気持ちになります。
続きまして『賃貸派の末路』をご紹介します。
題の通り、自宅は賃貸か持ち家か論争に根差した話題になりますね。
賃貸派、持ち家派の議論を追求すると、やはり結論としては『賃貸派』に傾くようです。
これは、この本以外にも様々な場所で言われているのを僕は見たことがあります。主にネット中心ですが。
その理由としては、どこも似たり寄ったりで、要するにマイホームを買うという事は不動産投資家の目線で行くと『負債を抱え込む』ことと同義になるのだとか。
もちろん、この場合の負債とは何かと言えば、〝自分で暮らす家を買う場合〟という事です。その最たる理由はずばり「お金が入ってこないから」という事らしいですね。入ってこないだけならまだしも、ローンの支払いに追われたり修繕費用がかかったりと、何かと高額のお金が必要になってしまいます。
反対に賃貸だと、月々の家賃に+αするだけで住め、引っ越したくなったら部屋を引き払えばいいだけという手軽さがあります。
この一事をとっても、現代は賃貸派の優勢のようです。
さて、いかがでしたでしょうか?本書には、上にご紹介したエピソード以外にも、教訓とすべき『末路』が多く語られています。きっと、今後のみなさんの行く末を占うような『末路』を知る事ができるのではないでしょうか?
それでは、また。