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【書評】合宿で訪れた不思議な島での不思議な体験。伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない15黒猫if上』

こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。

 

今回も一冊読み終えましたのでご紹介を。

 

今回ご紹介するのはこちら。

 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(15) 黒猫if 上 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない | 書籍情報 | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト

伏見つかさ著『俺の妹がこんなに可愛いわけがない15黒猫if上』です。

 

俺妹シリーズの最新刊です。俺妹については別記事とYouTube動画を作成していますので合わせてどちらかをご覧いただければ幸いです。

 

さて、俺妹黒猫ifですが、始まりは桐乃がアメリカに留学した後から始まります。

 

桐乃がいなくなってしまった高坂家。京介はせいせいしたような気持ちとどこか寂しい気持ちの矛盾する気持ちに苛まれています。

 

そんな中で、桐乃の親友であり自身にとっても友達の黒猫が京介の通う高校に入学して早数ヶ月。桐乃にしていたように黒猫にもお節介を焼いていた京介でした。

 

お節介の中のひとつとして、人見知りだけど同胞が欲しい黒猫のために、彼女に付き添ってゲーム部なる部活に一緒に入部することにした京介。

 

そこでは、個性的な部員たちがふたりを待っていました。

 

男女非はおおよそ九体一。圧倒的に男子生徒、それも年上の男子が多い中で、しかし唯一の女子部員であった赤城瀬奈と一緒に自作ゲームを製作することに。

 

ゲームコンテストに応募した共同合作のゲームは見事落選。ネット上では罵倒とも誉め言葉とも付かない酷評が飛び交います。

 

そんなふたりの活動、頑張りを見て奮起したゲーム部男子部員は、自らも何かしらを作りたいと思い活動を開始します。

 

そして、ゲームを完成させるために夏休みを利用して合宿へと向かう京介を含めたゲーム部の面々でしたが、そこで京介と黒猫を待っていたのは快活で不思議な美少女、槙島遥でした。

 

というのが本編のあらすじになります。この後、京介と黒猫は島の伝承を調べながら遥の正体に近づいていくのですが、それは実際に本編を読んでいただいた方がいいかと。

 

本書の感想を一言で言い添えるのなら『黒猫が更に成長する話』だと思います。

 

Ifではない本筋の世界線だと、黒猫は桐乃と出会い、時にケンカしながら、時に助け合いながらともに苦難を乗り越えていきます。

 

しかし、このifの黒猫は桐乃が陸上の選抜選手としてアメリカ留学に行った直後です。

 

しかも槙島遥という謎の少女に振り回されるという展開で、遥自身は何やら黒猫や京介には言えない秘密を抱えている様子。

 

ですが黒猫は遥の秘密を探ろうとせず、それどころか協力して島の伝承、そして運がよければ遥が無事に帰れることを願っています。

 

なぜそんなふうに思うのか。それについては内容を読んでいただければわかるのでここでは割愛させていただきますが、最後まで黒猫や京介本人たちには遥は自身の秘密を明言しません。

 

それでも、例え言えないようなことがあっても友達であり、それ以上に知っておかなければならないことはないのだと彼女の態度は示してくれます。

 

ここまでの桐乃たちとの交流が黒猫の考えを変えたのか、それとももともと黒猫の気質だったのか。いずれかはわかりませんが、何にしても、この合宿でまた、黒猫はひとつ成長したのだと、そう言うことができるでしょう。

 

というわけで、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない15黒猫if上』でした。『黒猫if下』は2020年2月に発売予定らしいので、今から楽しみですね。

 

それではまた、次回お会いしましょう、さよなら。

 

 

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