※この記事は小説、アニメ『Another』のネタバレを含みます。
こんにちはこんばんは。プラスアルファでございます。
来たる9月30日。もう目前まで迫ったその日が、一体何の日なのか、ご存知でしょうか?
そう、綾辻行人先生の『Another』シリーズ最新作、『Another2001』の発売日です。
Anotherファン、怪奇小説ファン、そして綾辻ファンにとっては、その日を今か今かと待ち望んでいる日でもあります。
というわけで、今回は目前に迫ったXデーを前に、『Another』シリーズを軽くおさらいしておきたいと思います。
AnotherエピソードSについては単体で書評記事がありますのでそちらをご覧ください。
purasuarufainburogu.hatenablog.com
2009年10月26日に単行本が上下巻構成で発売され、文庫化、角川スニーカー文庫化を経て、テレビアニメ化までされた綾辻先生の作品群の中でも屈指の人気作です。
装画は単行本、文庫版は遠田志帆先生、角川スニーカー文庫版は『涼宮ハルヒシリーズ』出お馴染みのいとうのいじ先生。テレビアニメでは、いとうのいじ先生のキャラクター原案で進められています。
『涼宮ハルヒ』シリーズも最近新刊が発売されるという情報が出ていますので、楽しみにしています。
さて、『Another』シリーズですが、舞台は1998年の架空の市、夜見山市そこにひとりの少年、榊原亘一(さかきばら こういち)が転校してきたことで幕を開けます。
彼が転校してきたのは、夜見山北中学校。そこには、はるか昔からの忌まわしき言い伝えがありました。
それは災厄の年、夜見山北中の3年3組に在籍している人数がひとり増えるというもの。そして3年3組の生徒、先生、保護者を含めた周囲の人々の中から、誰かが不幸に見舞われるというもの。
毎年必ず起こるとされているわけではなかったのですが、榊原君が転校した年はあいにく、災厄が起きてしまいました。
その災厄を鎮めるためには〝死者を死に返す〟必要があったのです。
つまり、ひとり増えたそのひとりを見つけ出し、改めて殺害する。そうすることで、その年の災厄は止まる。そう、前の災厄をくぐり抜けた先輩がヒントを残してくれていました。
榊原君は人形のような同級生、見崎鳴(みさき めい)とともにいるはずのない増えた〝もうひとり〟を探します。鳴に備わっている死を見ることのできる力を使って。
そして見つけ出したのは、なんと彼が慕う担任教師である玲子(れいこ)だったのです。
〝死者を死に返す〟…それだけが、始まってしまった災厄と止める唯一の手段。
榊原君は逡巡の後、玲子を殺害し、その時の災厄は無事に退けられました。
というのが『Another』における大体のあらすじです。
細かいところは本編を読んでもらった方がいいと思いますが、基本情報としてはこのあたりを知っておいた方がいいでしょう。
キーワードは「災厄の年」「増えたもうひとり」「死者を死に返す」です。
『Another』では、たくさんの登場人物が死に見舞われました。おそらく、『Another2001』でもたくさんの人物が殺されてしまうでしょう。
スプラッタな表現、グロテスクな描写が苦手だ、という人にはあまりおすすめできませんが、いつ何時自分に災厄が降りかかるかもしれないという緊張感と〝増えたもうひとり〟は誰だという謎解きの要素が好きだという人には、かなりおすすめの本です。
綾辻行人先生の『Another』シリーズ最新作である『Another2001』の発売前に、目を通しておかれることをおすすめします。
下のAmazonリンクから購入してみてください。それではまた、次回お会いしましょう。さよなら。