高齢者問題、労働力問題、低賃金、少子化…今現在、日本は様々な問題を抱えています。
欧米列強国と比べ、日本のテクノ普及率はそれほど高くありません。
その背景には、テクノアレルギーを持つ旧時代の既得権益者を始め、新しい技術に対して後ろ向きな老人が人口の多くを占めているからです。
新技術を法律で規制したり、わからないからと新しい物を毛嫌いしたり。
しかしそれでは、時代に取り残されてしまい、やがて朽ち果てていくだけです。
今回はそんな、日本の抱える諸問題にどう対処していくかが描かれた本をご紹介します。それがこちら。
落合陽一さんの「日本進化論」です。
もはや何をしている人なのかわからなくなりつつありますが、僕達の身近なところだとニュース番組のコメンテーターという位置づけが一番しっくりくるかと。
本書はおよそ一年前に発売されたものになりますが、その内容は向こう5年は読み続けられてしかるべき内容だと思います。
細かな数値はとりあえず脇に置いておいて問題ないでしょう。人口の推移やGDP値などは読み飛ばしても問題はないです。
この本の中で僕が重要だな、と思ったのはやはりなんといっても「ポリテック」という考え方です。
これは政治(politics)と技術(technology)を組み合わせた造語です。
つまりは政治の中にテクノロジーを取り入れましょうという考え方ですね。
どういうことかというと、iPadなどを活用したペーパーレス化や事務員などの自動化によるコストの削減。
施策の中にもテクノロジーを活用したものを盛り込み、日本を復活させようという事です。
代表的なものとしては自動運転技術が挙げられるでしょう。
現在、高齢ドライバーの事故率はかなりの数に昇ります。免許証返納制度など、高齢者をドライバーから引退させる施策はありますが、それでも地方に住んでいる人にとって車は大切な足です。なかなか普及していないのが現実です。
バスなどの公共交通の整備なども行われているようですが、バスの運転手の不足によりまだまだ車が手放せない高齢者も大勢います。
そこで、自動運転を導入して運転手がいなくともバスの運行が機能するようにしようという事が落合さんの提案でした。
これはまだ少し先の話になりますが、実際に自動ブレーキなどの自動運転に類する技術は既にあるので、このまま技術が進歩して完全に運転する必要がない車が出てきてくれる事を願っています。
さて、いかがでしたでしょうか?少子超高齢化社会を迎えると言われている日本。他にも様々な最先端技術をうまく取り入れて、もっと住みよい社会にしていきたいですね。